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2025年2月9日進む道と登る山
いつも何かとありがとうございます。三年後、五年後の自分を描いて。弊社でも人材育成や目標設計の際によく用いるフレーズなのですが、やりたいことやなりたい自分像を明確に描けている人は意外と少ないものです。近くの低山と南アルプスでは準備が異なるように、「昇る山」がはっきりしているとそこに向けて必要なリソースを導き出すことができますし、同時にその目標を達成するための計画も具体的に立てることが可能になります。ただ、この「登る山」を描くことが難しい、、それはきっと、未来のことだからだと思います。それほど、人間は未来のことについては意外と描けないものです。正確には、描けないのではなくて、描かないという表現が適しています。ボクは、多くの人が苦手としているこの「未来を描く」ことこそ、この先も人間がAIなどのテクノロジーに対して優位性を発揮できる分野だと思っています。なぜなら、そのキャンパスは真っ白で、その大きさも自由で際限のないものだからです。自分の可能性を肯定することで、描く未来は過去の何某にも縛られず、今すぐ無限大に広がります。昨今はAIの急進化によって、仕事や日常の暮らしの中でも多方面で活用されるようになったことでずいぶん便利になってきました。でもAIはあくまで蓄積した過去の情報をもとに一定の範囲でしか未来予測ができませんし、見えないもの、潜在するもの(たとえば心の中)まで読み取ることはできません。表情や言葉の表現から内なる思いを察知することは苦手ですし、何より人間がもっている無限の可能性よりも過去の傾向分析から解を導きます。人間には無限の可能性があるのにです。人間は感情が動かないと行動することができませんし、心、学、行動、の順に能動しています。心の内にあるものを表現する、心の内にあるものにフィルターをかけない、心の内にあるものをその感情の動きをもとに素直に発露する、未来を描くことができない人も、素直に自己表現することができない人も、それは、何かが不足しているのではなくて、生まれながら誰にでも備わったこの能力を活かすことが苦手なだけ、活かすきっかけが少なかっただけです。だから、自信を失ってほしくありません。未来は自由に描き放題なはずなのにそれがうまくできない時は、まず「進む道」を考えてみます。そして、その道をひたすら「意識して」進みます。そうしていると、目に見える景色は移ろい、その景色から心に留まる情報などもどんどん変わってきます。自分の歩測を知り、視界の先に見えだした少し先の地点(目標)まであとどのくらいで行けるかなどがわかり始めます。その道を「意識して」進む歩みの中でこそ、もともと在った「登る山」は見え始めるものです。だから、休まずに「意」をもって歩むこと。これは、「目的」と「目標」の関係でも同じことが言えます。文字通り、目的は「的」で、目標は「標」、いわば目的はゴール、目標は手段です。繰り返しになりますが、見えていようといまいと、目的がないと足は動きません。時に目的が見えないことがあっても、そこに向かって歩めているのだから何かの目的が存在する証しです。昇る山が明確ではない、目的が見いだせないという感性的な悩みをよく耳にしますが、在っても見えないものは多いので、揚々と「今」を一生懸命に頑張って「進む道」をみんなとともに行きます。何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。代表取締役 吉川昇一
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2024年6月2日第39期へ
いつも何かとありがとうございます。令和6年5月、おかげさまでハウツーホームは第38期を無事終えることができました。例年、期末には全従業員参加の下で、当期の業績報告、および次期行動計画とMPの発表会を行っており、今年も過日成功裏に開催をいたしました。前期(6月から期が変わりましたので)は、定量的にはMPをはるかに上回る業績を計上することができ、また定性的にも従業員一人ひとりの成長が著しい一年となりました。弊社は大きく「フィロソフィ」「人事評価制度」「アメーバ経営」の3つを経営の柱としており、特に準備期間を経て前期から本格的に導入した全員参加を目的とする「アメーバ経営」は、従業員の能動的主体性を大きく喚起いたしました。「現在」は、過去の努力の結果であり、「未来」は、現在の努力の結果で決まります。積小為大の言葉通り、全従業員の主体的な一つ一つの小さな一生懸命の集積がこうして過去最高の業績に繋がったと、相互にその頑張りを労い合い、またみんなで次の未来に向けて一歩を踏み出すことができています。私たちは「モノ」と「コト」の両面でドメインを展開することで、創造する価値の最大化を追求してきましたが、前期はさらにそれをブランドステートメントにまで高めることができたことで、「想像を超える創造」というキャッチも生まれました。事業の意義や目的を明確にすることで、賃貸仲介部門では「お客様に最高の店舗体験と、お部屋探しを感動体験に」という縦ぐしのコンセプトが通りましたし、賃貸管理部門では「入居率ではなく稼働率をベンチマークとして不動産価値の最大化を目指す」というオーナーメリットの追求という命題が明確になりました。今期もハウツーホームはその「登る山」を明確にし、目的を意識し、常に進化することで、お客様のお役に立ってまいります。さて、弊社の中期経営計画発表会は前半日で事業領域の発表を終えた後、後半は一変してそのスポットが社員個人に当たります。毎年、個人発表のテーマは中計運営PJのメンバーが趣向を凝らして考えていただくのですが、今年のお題は「ワークライフバランス」。(ちなみに昨年は「私の描く未来」でした)私は毎年その発表をとても楽しみにしていて、今回も、拍手あり、共感あり、笑いありと、それぞれの個性があふれ出ていて、全員の発表が終わるころには会場全体が一体となる盛り上がりでした。経営者は皆さんそうかもしれませんが、私のバランスは極端にワークに振れていると思います。発表会後のコンパでは、それを知ってか知らずか、自分たちにとっては社長のライフが満たされることも大切なんですよという一人の社員の何気ない一言に癒され、同時に本当にハウツーホームは善い社員に恵まれていると改めて思いました。閑話休題、ハウツーホームは今期も「三方善し」の社是の下、一つ一つのサービスの「質」を高めることにコミットし、今はまだ量で一番になれなくても、その「質」では京都一、日本一を目指して突き進みます。何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。代表取締役 吉川昇一
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2024年2月11日フィロソフィとの出会い
いつも何かとありがとうございます。当社には「ハウツーホームフィロソフィ」という全従業員が携行している一冊の手帳があります。この手帳には、私が会社の代表としてこのような思いで経営を行っていきますという理念や、このような考え方で仕事をしていきましょうというフィロソフィが書かれています。これまで我が社の企業活動はすべてこのフィロソフィをもとに行ってまいりました。それほど当社にとってこの「フィロソフィ」はあらゆる判断の基準であり、大きな社風土となっています。そこで、このフィロソフィがどのようにしてハウツーホームの企業文化となったかについて、少しずつお話ししてみようと思います。そもそもフィロソフィとは、京セラの創業者である稲盛和夫さんが説かれた経営の哲学で、私が初めてこのフィロソフィという言葉にふれたのは2004年のことです。当時の私は営業店舗の支店長を任せていただいており、日々、部下たちとともにお客様の最適なお部屋探しに邁進する営業パーソンの一人でした。実に20年も前ですから、時代背景も異なり、お部屋探しのスタイルも今とはずいぶんと違います。お客様ファーストを掲げながらも、実際には潜在的な成果至上主義があり、売上指示を達成するために現場ではお客様に対して多少の無理や利己的な行為が存在していました。ある日の新聞で、稲盛さんの著された「生き方」という本を紹介する一面広告が目につきました。広告主は平和堂の夏原さん(故人)で、教育のために社員全員にこの「生き方」という本を配布したという内容でした。大変興味にかられ、その日の帰りに本屋で「生き方」を購入し電車でページをめくると、何度も何度も「人として何が正しいかを判断の基準にする」ということ書かれていて、読み進めるほどに自分の行動や判断の基準がどれだけ利己的なものであるかを知ることになりました。当時30歳という年齢ではありましたが、自分の人生についてや、まして生きるという根源的なことについて考えたことはほとんどと言っていいほどありませんでした。それだけに、この「生き方」を読んだ時のインパクトはとても大きかったです。私にとって幸運だったことは、それを読んだその時の自分が「こんな風に生きたい、生きよう」と強く思えたことです。そして、フィロソフィと出会えたことで、私は自分の人生の目的を考える、そして、生きることについて考える大切さを教えていただきました。その日から秘かに私のフィロソフィの学びが始まりました。(続)何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。代表取締役 吉川昇一
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2024年1月7日年頭のご挨拶
旧年中に賜りましたご芳情に深く感謝し、心より御礼申し上げます。令和六年も、従業員一同、さらなる努力をもって皆さまのお役にたてるよう頑張る所存です。本年も変わらずご愛顧のほど、何とぞ宜しくお願い申し上げます。このたびの能登地方における大地震において罹災されました多くの方々に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い被災地の復旧を願い、私たちも及ばずながらできることを考えて応援をしてまいりたいと思います。おかげさまで昨年も、住まい探しを通じてたくさんのお客様の新しい暮らしをコーディネートさせていただくことができました。また、アパートオーナー様からも、例年以上に多くの物件管理を新規でお任せいただく機会を賜りました。まだまだ未熟で発展途上の企業ではありますが、多くのお客様から愛され、成長させていただいております。この場をお借りいたしまして、あらためて御礼を申し上げます。企業の成長は「ヒト」の成長です。『能力は未来進行形で捉える』、これは私が盛和塾で稲盛塾長から教わったことの一つで、人は全員必ず間断なく成長していくことができます。そして、いかにこの成長を止めずに持続させていくことができるかが経営の要諦であり、個々が持っているそれぞれの人材価値を開放し、高めていくことがリーダーの最も重要な役割だと思ってこれまで努めてきました。信じること。従業員の皆さんが、主体的に「やりたい」、「なりたい」を思い描き、それを実現していくことのできる環境こそが当社の最大の強みであり、皆さまに善い仕事(サービス)をご提供させていただく源泉となっています。今期はより幅広いお客様のニーズにお応えするために、そして、より専門的なサービスをお届けしてまいりたいと考え、事業の領域を拡げてまいります。本年も、皆さまの益々の弥栄を祈念し、ハウツーホームの進化(深化)を感じていただけるよう、「勤勉」、「感謝」、「反省」を習い性にして精進してまいります。何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。
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2023年11月19日インボイスの余波
いつも何かとありがとうございます。消費税のインボイス制度(適格請求書)が始まって一ヶ月が経ちました。導入までに相応の準備期間がありましたので当社では大きな混乱はありませんでしたが、先々では発行された領収書に適格番号が記載されていない、税率と税額が記入されていないなど、すべての事業者への周知という点ではまだまだ不十分のように感じます。本制度の導入にあたり最も頭を悩ませたのは、当社とお取引のある免税業者との価格についてでした。税制指針の通りにこれまでの支払額から消費税を差し引きすると、その個人事業者にとっては減収となってしまいます。税額は10%ですから当社にとっても決して小さくないインパクトではありましたが、結論として、肩代わりして従来通りの価格を維持することにしました。誰かがその負担を被ることからは逃れられませんし、自分たちが損をしたくないという「損得」の基準と、マンション・アパートのオーナー様のほとんどが個人事業者であり、私たちはその多くのお客様に支えられてこれまでやってくることが出来たという「思い」の針。その二つの基準を当社の社是である「三方善し」に照らした時、迷わず損得ではなく、どちらが「善」かをもとに判断することにしました。背に腹は代えられないからと自分たちに都合のいい理由を見出すことは簡単でしたが、自分さえ良ければそれでいいのかと弱い自分と戦い、険しいほうを選んでいます。もしいつか、同じような境遇で値下げを強いられた方の話を聞かれた際には、私たちが踏ん張っていることも知っていただけるのかもしれません。現行の制度では、個人のお店で子供が100円のお菓子に10円の消費税を加えて支払ったものを、免税業者という理由で110円の収入にしてしまうこともできてしまいます。その子供に知られてしまうことはありませんが、でも自分だけはそのことを分かっているんですよね。立場が変わると考えも変わるものですし、誰かが悪いわけでもないのですが、思いやる心が協奏して社会がより善くなっていければいいなと思います。天を相手にせよ。稲盛塾長からは、常に「自分の中にある良心と向き合いなさい」と教わりました。制度とは多くの場合でいくつかの解釈と抜け道があるように思います。当事者になった時にどの解釈を採り、その基でいかなる判断をするかについて、私たちは常に本来どうあるべきかという「善」に従っています。利益を損なう判断をすることは経営者として容易ではありませんでしたが、振り返ると「与える」という行為が「もらう」欲よりも、結果的には回りまわって何倍も何十倍も大きくなって返ってくることを幾度も経験してきました。だから迷いはありません。それは、ハウツーホームが創り上げてきた強みの一つでもありますから。何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。
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2023年10月15日師との邂逅
いつも何かとありがとうございます。昨年八月、稲盛和夫さんがお亡くなりになられました。稲盛さんの著された「生き方」を手にした日から、以来二十年にわたって続く文字通り「生き方」を実践する日々。盛和塾で学び、解散後もその後継である京都経営塾で学びを続け、ソウルメイトとともに、社員とともに、「心を高める、経営を伸ばす」毎日を送っています。元盛和塾生として、稲盛さんは今もこの先もずっと塾長であり、わが師です。お亡くなりになられて早や一年になりますが、(不謹慎と言われるかもしれませんが)不思議と喪失感はありません。それは、塾長が生前そのカリスマ経営者という「存在」としてだけでなく、一貫して進むべき「道」を私たち塾生に説き続け、伝えてくださっていたからだと思います。忙しい経営のふとした時に、今でもすぐそばに塾長の存在を感じることがあり、無意識に頭の中で、時には声に出して塾長に話しかけていることがあります。私にとって塾長は自分を変えて下さった、「生きる」ということを教えてくださった人生の唯一無二の師。思えば自分のこれまでの人生を振り返ると、何もかも必然としか言いようのない巡り合わせの連続でした。私がまだ一社員だった頃から社長は経営に準ずる様々な仕事を与えて下さり、経験を積ませていただきました。それは今でも本当に大きな自信となっていて、また、事業の承継を決断する際には心が壊れそうな壮絶な体験をしましたが、それも今となっては現在の自分を形成する上ではなくてはならないことだったと思います。そのように思えるのも塾長のおかげです。現在の自分は過去の生き方の成果であり、未来の自分は今の生き方が作り出す成果だと塾長から教えていただきました。そして、塾長は私たち塾生に「私を目指すのではありませんよ、私の目指したところを目指すのですよ。」と残して下さっています。この言葉は塾長がお亡くなりになられた今、私たちが何を為すべきかを見失わずに進める拠り所となっています。 「勤勉」、「感謝」、「反省」と、塾長が教えて下さった実践に努め、これからも全従業員の物心両面の幸福のために「道」を進み続けます。何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。
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2023年10月1日「ヒト」を大切にする
いつもありがとうございます。 経営資源というと、「ヒト・モノ・カネ・情報」が4大要素と言われています。これまでたくさんの経営者とお話をさせていただいた中で、多くの方から「ヒト」が一番大事だと教えていただきました。それは私も同じで、「ヒト」は資源ではなく「資産」として大切にこれまで経営をしてきました。 「ヒト」を大切にする。口にするのはカンタンですが、「大切にする」ということがどういうことなのかが明確でないと、巧言で人を釣ることはできませんからいずれ人は離れていってしまいます。 先日、講師をお招きして、リーダーの皆さんと一緒に「リーダーの役割」について考える社内研修を行いました。冒頭の社長の思いを語るパートでは、講師の方から「人を大切にするとは?」、「リーダーに求めるものは?」の2つについてインタビュー形式で根ほり葉ほり質問を受け、私にとっては思いを言語化するとても良い機会となりました。 「ヒト」を大切にする。信じる(信じ抜く)こと、家族と同じくらい愛情を持って接することを大切にしています。いつも社員の皆さんからたくさんのものを貰っていますから、私はどこまでもしてあげる側でありたいと思っています。 自主性・自尊心を尊重すること。私は主体性という表現をよく用います。人はいくらやれと言われても、自分がやろうと思わない限りやりません。仮にやったとしても、それはただ手足口を動かしているだけなので、何も身に付かず生み出した産物にも喜びや達成感を持つことはありません。一方で、人は自分がやりたいと思ったことは、誰にやれと言われなくても自発的にやります。その成果は自分が欲したものですし、加えて周りからの賞賛があるとさらに自己肯定感は高まり、とても嬉しいものです。 三つ目は、個性を受け入れる。人はそれぞれ能力も異なりますし、考え方も様々、私の「常識」がみんなの「常識」とは限りません。それぞれの個性をしっかりと理解して寛容することに努めています。一段の跳び箱が跳べるようになったら次は二段に挑戦してほしい。もし、二段に向かえないなら一段をより上手く跳べるように努力をしてほしい。三段の人は四段を、そうやって一人一人の「今」と向き合いながら、そして、その能力は未来進行形でとらえるようにしています。 「ヒト」を大切にする。人は全員に無限の可能性があります。私は社員の皆さんが自分の成長を実感しているあの「いい顔」が見れた時が何よりもうれしいのです。 人を「育てる」なんておこがましい、人は「育つ」ものですから。 何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。






