考えるというプロセス

いつも何かとありがとうございます。

近年、商談の際に手帳やノートブックを開いて筆記される方は、めっきり少なくなりました。
AIをはじめ、ビジネスをアシストする便利なツールが次々と登場し、業務の大部分がデジタル化されている今日、それは当然の流れかもしれません。
そんな中、ボクは今でも紙の手帳を携え続けています。

「書く」ことの意義については様々な意見があります。
例えば、スケジュール管理であれば、メンバーとオンラインで共有する方が、アポイントやタスクの連携において圧倒的に便利です。
ペーパーレスが定着し、実際の業務で「書く」場面が減少している今、ライティングという機能面だけを見れば、デジタルへの置き換えは合理的と言えます。
しかし、書く行為と引き換えに「考えるプロセス」まで手放してしまうことには注意が必要です。

AIを活用すれば、文章やプレゼン資料も一瞬で秀逸なものが出来上がります。
非常に頼りになる存在であり、ボク自身も業務でフル活用しています。
しかし、AIに依存しすぎると、人間本来の「思考する力」が衰えてしまうのではないかという懸念もあります。
古い考えだと言われるかもしれませんが、ボクは「考えること」を大切にするために、今も用途によって紙の手帳を使い続けています。

現在愛用しているのは「トラベラーズノート」です。
本来は、旅好きの人たちが、旅行の計画や思い出を記録したりすることをコンセプトとするノートで、革のカバーと豊富なリフィル、そして、チャームや連結バンドなどのアクセサリーを組み合わせて自分好みにカスタマイズできる点が魅力です。

ボクは、半年分のダイアリー、横罫、ドット方眼の3冊をゴムバンドでまとめて持ち歩いています。
ダイアリーには、タスクや会議記録から思いついたアイデア、日記まで、書くべきことはすべてこの一冊に集約させています。
それを週に一度読み返して、重要な事項のみをデジタルへ転記し管理するという運用をしています。
また、横罫のノートは読書記録として使っていて、書籍やコラム、ニュース記事などから得た知見に対し、自分の感じたことや考えたことを言語化することを心がけています。
あらすじを写すのではなく、「自分の言葉で書き出すこと」を特に重視しています。

盛和塾において、稲盛塾長から「心を高めること」の大切さを学びました。
そして同時に、「思い」をできる限り等身大で周囲に伝える力を磨かなければならないことも教わりました。

「書くこと=考えること」の退化を食い止めようと試行錯誤していますが、それでも言葉がまとまらない時や、思考力が衰えていくような焦りを感じることはあります。
だからこそ、今後も書くことで、思考というプロセスを磨いていきたいと思っています。

何か私たちでお役に立つことがあれば、お手伝いさせてください。

代表取締役 吉川昇一