寺田センターです.。
現在、賃貸物件を契約する際には、何らかの保証会社の審査がほとんどの物件で必要になります。
保証会社の審査は大きく分けて二つあります。
一つは所謂、信用情報。銀行のローンやクレジットカードの支払い情報をもとに審査をします。
情報がまとまってるところならば指定信用情報機関・CICです。
もう一つはLICC(リック)と呼ばれるような、賃貸の家賃滞納情報が集まった機関の情報をもとに審査をします。保証会社オリジナル情報の場合もあります。
信用情報をもとに審査する保証会社は、厳密に言うとカード会社でジャックスさんやオリコさんなどがお客様を審査します。
この信用情報系と家賃滞納情報系の審査、どちらの方が数が多いかと言うと、その店がどのような物件を中心に斡旋しているかにもよるのですが、やはり家賃滞納情報系の方が優勢です。
家賃滞納情報系の保証会社は全国規模でテレビ CM もやっているような会社さんもあります。
この家賃滞納情報系の保証会社さん、 この保証会社さんが銀行の引き落としを通じて直接家賃を直接回収する業務をされています。 ですがいわゆる paypay や Edy のような電子マネー、クレジットカードで家賃の支払いポイントが貯まるようなカード支払いで家賃を払う事はできません。 保証会社の営業さんに確認したことがあります。
なぜでしょうか。
考えてみれば当たり前のことですが、銀行との間にフィンテック業者やカード会社が入ることで決済の新たな中間マージンが発生する、そして何より家賃の滞納情報、審査・与信を与えるための情報が他の業者に握られてしまうからだと思います。
本日の夕方のニュースで、全国銀行業界は銀行間の送金インフラをフィンテックなどのスマホ決済事業者に開放すると正式な発表がありました。
スマホ決済は小口決済が多く、家賃の支払いは小口決済と言えないかもしれませんが、このニュースはこれからキャッシュレスがどんどん進んでいき、自ずとそれに伴う決済情報もスマホ決済業者に集まっていくという流れを象徴するニュースだと思います。
小口決済から家賃の支払いなど段々と金額が大きな決済も増えてくる。それに伴い審査のもとになる情報も増えてくれば、家賃滞納情報系の審査よりも信用情報系、そして新たにキャッシュレス決済情報の審査がでてくれば、賃貸の審査も少し様変わりしてくるのかもしれませんね。
お客さん paypay の審査通りました!なんて感じですかね。中国ではすでに実現してますが、どうでしょうか。
それでは失礼いたします。